活動日誌−今井一久

【15.01.14】PFI手法の問題点

PFI手法の問題点について

  そして、PFIの問題点についても言及します。
PFIの手法は1つには、ゴミ処理施設の導入の時も、検討されましたが、SPC(特定目的事業会社)の成立など多くの経費がかかることが専門委員会で議論され、検討から外されました。また、PFIの入札方式が、総合評価方式であり、行政的経費がかりすぎる、恣意性が入り込むなど、一般条件入札との比較で、公平性、公正性、透明性、競争性が発揮されるか問題がある。専門委員の中からは、PFIの神話にのってはならないとの声もあります。
 
2つには、今回の可能性調査でも明らかなように、駅前再開発の時と同じに民間が関わることで、情報公開がなされず、黒練りの部分がありました。今後、このようなことが多く情報公開されない、また、チェック機能が弱くなる可能性があります。
特に図書館のPFIでは、桑名の図書館でも契約司書社員が時間給で850円であり、月額12万円を切るワーキングプアーが行われているし、松阪市の同様に同じ指定管理者より、行われている可能性が強いです。

 3つめには、建設段階から民間業者のリスク管理の脆弱さで1つは、安全性と2つめに経営破綻の問題があります。
安全性では、2005年8月に仙台市の屋内プールで天井が落下し、35名の負傷者が出る事故が発生しました。このスポパーク松森は、松森PFIが管理し、事故の原因となった施工面とデザイン面の責任は、事業者が追うことになっていました。事故の検証をした検討委員会の中間報告は、「事故を招いた事業者の責任を指摘している。PFIではPFI契約で定められた責務を果たしていなかったことが事故の原因となったことがうかがわれ、これまで官による公共施設設備の実績から見れば、官により施設設備が行われていれば、事故を未然に防ぐことができた可能性は高い」と指摘しています。
またPFIの経営破綻についてタラソ福岡、北九州市のひびきターミナル、名古屋市のイタリア村など民間事業者のリスク管理の脆弱さがあります。
また、運営・委託型のPFIでも特に病院のPFIで近江八幡市立医療総合センター、高知の医療センターの破綻、などがあります。
PFIの構造的欠陥として第1に、リスク管理における官民の無責任体制があること、第2にVFMの適正な評価は、実現されておらず、またVFMの検証は事後的にしかできないため、PFIを選択する根拠が問われています。

第3に、PFIは、地元経済に不利であり、地域経済の発展に貢献できない現実があります。

第4に、情報公開は、制度的にないため、VFMや財務、事業に関する情報が公開されず、事故や経営破綻の被害が拡大する恐れがあります。

第5にPFIは、非営利の公共サービスには、なじまず、また公共政策と矛盾する現実があり、さらに必ずしも専門性を確保できるといえず、公共性を満たせません。
これらの問題点も含めPFI手法の議論を十分に尽くすべきだと考え、まだ、決定する段階では、ないと考えます。

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