活動日誌−国政の動き

【11.06.02】菅内閣不信任案 展望示さぬままの提出 党略的で無責任 決議案には棄権

菅内閣不信任案 展望示さぬままの提出 党略的で無責任 決議案には棄権

  日本共産党の志位和夫委員長は1日、国会内で開かれた5野党党首会談で、自民・公明両党から菅内閣不信任決議案の提出が表明されたことに対し、「国難ともいわれる状況のもとで、先の展望を示せないままでの不信任案の提起というのは、党略的で無責任という批判は免れない」とのべ、共同提案には加わらないことを表明しました。その後、志位氏は記者会見し、決議案には棄権することを明らかにしました。


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(写真)野党党首会談。左から3人目は志位和夫委員長。左端は市田忠義書記局長、右端は穀田恵二国対委員長=1日、国会内

 党首会談には、日本共産党、自民、公明、社民、たちあがれ日本の5野党の党首が出席。日本共産党からは市田忠義書記局長、穀田恵二国対委員長が同席しました。

 会談で、谷垣禎一自民党総裁は「菅内閣では復旧・復興はできない」とのべ、内閣不信任決議案への賛同を求めました。

 これに対し、志位氏は、谷垣氏に「不信任決議案を提出することは重いものがある。可決された場合、どういう対応を考えているのか。解散・総選挙を求めるのか、内閣総辞職を求めるのか。内閣総辞職を求めるとしたら、菅内閣に代わってどういう政権をつくるのか、政権構想を具体的に示してほしい。不信任案を提起する以上、それを示す責任があると思う」とただしました。

 谷垣氏は、「被災地の現状をみたら、解散を求めるわけにはいかない」として内閣総辞職を求める考えを表明。同時に、政権構想については「確固たる展望をもっているわけではない」と答えました。

 志位氏は、「それでは責任ある対応とはいえない」と指摘。谷垣氏が同日の菅直人首相との党首討論で「超党派で結集する」と述べたが「(新政権を構成するのは)自民・公明以外のどういう勢力なのか。どういう旗印で政権を構成するのか。新しい政権になれば『震災・原発』対応がきちんとできるという保障はどこにあるのか」と重ねて自公両党の姿勢をただしました。そのうえで、「『安全神話』につかり、安全対策もとらないまま原発の大増設をはかり、今回の事故を引き起こした責任は自民党政権にある。その反省はあるのか。反省がないもとではまともな原発対応もできないではないか」と主張しました。

 福島原発事故との関係でも、日本共産党議員が2006年に、地震・津波などで「ブラックアウト(全電源喪失)」という事態になれば炉心溶融という重大事態が起こると警告し、改善を求めたのに対し、当時の自公政権の経産相は「省をあげてとりくむ」といいながら、なにも対策をとらなかったではないかと追及しました。

 谷垣氏は、「(1973年の)オイルショック後、原子力を進めたのはやむを得ない。今回の事故の徹底検証が必要だと考えている」などと発言。

 志位氏は「それではだめだ。反省なしに『政権を代えればまともな原発対策がとれる』といっても説得力をもたない」と批判。その上で、「今、多くの国民から『この危機のもとでの足の引っ張り合いは情けない』との声が寄せられているが当然だ」とのべました。

 志位氏は、党略的・無責任な提出だとして「わが党はそういう態度にくみすることはできない」とのべ、「自民党とは原発でも、内政・外交にわたって根本的に政治的立場を異にするので共同提案には加わらない」と表明。不信任案に対する態度については、「独自の立場から表明する」とのべました。

自公の党略的態度に手は貸せない
志位氏
 日本共産党の志位和夫委員長は1日夜、国会内で記者会見し、自民、公明、たちあがれ日本の3党が同日、衆院に提出した内閣不信任決議案について棄権する態度を明らかにしました。

 志位氏は、「不信任案について、野党党首会談後、会談を踏まえて国会対策委員会として集団的に突っ込んで検討した結果、棄権することにした」と表明しました。

 その理由として志位氏は、同日の野党党首会談で、不信任案が可決された場合どういう展望をもっているのかと問いただしたのに対し、谷垣禎一自民党総裁が「確固たる展望がない」と答えたことをあげ、「展望がないということは、混乱が起こることを認めたに等しいものだ。党首会談をつうじて、自公の動きは党略的であり無責任だということがいよいよ明瞭になった。不信任案に賛成すると、自公の党略的・無責任な動きに結果として手を貸すことになる。これだけの危機的状況(大震災、原発事故)が続くもとで、賛成する態度はとれない」と述べました。

 同時に、「菅政権に対して信任できないという私たちの政治的評価はいささかも変わっていないから、反対することもしない」と強調。「選択肢として棄権するという対応でのぞみたい」と述べました。


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